3兄弟編③三男の病気
前回のつづき。
長男のてんかんに続き、次男は斜視。三男は上の2人と違って体格も良く、病気らしい病気もせず小学生になりホッとしていましたが、小学3年生の時、突然学校から連絡が入り、三男が授業中に倒れて救急車で運ばれましたと言われました。私は信じられず、思わず「うちの子がですか?」と聞き返したのを覚えてます。
先生によると、三男は授業中に急に席を立ち、教室の後ろの方へ歩いて行って、いきなり倒れたというのです。三男も小さい頃、熱性けいれんは何度かありましたが、すぐに意識が戻ったし、今回は熱もなく元気に学校へ行った日だったので、原因がわかりませんでした。
病院で脳波をとっても長男のように、脳波に異常があるわけでもなく、原因はよくわからないというのが診断結果でした。病名は長男と同じてんかんでした。原因はわからなくても、実際に意識がなくなって倒れれるという事は、いつどこで倒れれるかわからないので、とりあえず薬を飲んで様子を見る事になりました。
それから3年が経ち、小学校6年生の頃、病院の先生から、発作も起こらないからそろそろ薬をやめてみましょうと言われました。長男も小学校6年生の時、薬をやめてその後発作が起きてないから大丈夫かなと思いましたが、三男は違いました。
薬をやめて4ヶ月経った頃、おじいさんが長男・次男・三男を連れて買い物に行ってた時の事。おもちゃ売り場にいた三男が、また突然意識をなくして倒れました。お店の人に救急車を呼んでもらって病院へ行き、仕事中だった私もすぐに病院へ行きました。
先生に診てもらったら、やっぱりてんかんの
発作でした。薬をやめるタイミング早すぎたようだったので、また薬を再開し中学3年まで飲み続けました。
そして今度は薬を少しずつ減らし、中学校を卒業する頃には薬を飲まなくても、発作は起こらなくなりました。
高校入学の時は、今までの病状を詳しく説明し、中3で薬をやめたばかりなので、まだ安心はできないので、変わった事があったらすぐに知らせて下さいと、先生にお願いしました。
幸い、高校の3年間は発作も起こらず、19歳になってから車の免許も取りました。ただ、心配なのは変わらないので、車の運転はもちろんの事、運転中のてんかん発作が起こらないかも、やっぱり心配です。
つづく。