さくらのシングル子育て

子供達が小学生の時に離婚して、何とか3人の息子達を社会人になるまで育ててきました。これまで色々ありましたが、ここまで一人で何とかやって来れたのは、周りの人や3人の息子達に助けてもらったおかげだと感謝してます(*^^*)そんなこんなをブログで綴っていけたらと思います♪

長男の就活

前回の続き


留年する事になった長男。

何とか大学を卒業して欲しいと思う私の気持ちは通じたけれど、現実は厳しい。当たり前なんだけど、お金の問題が発生する。


長男の奨学金は、県の母子家庭が利用できる修業貸付制度。普通の奨学金は、子供の名義で借りるんだけど、母子家庭のは母親である私名義。早速役所に行って相談するも、留年ではそれ以上借りる事もできないし、返済も留年ではストップできないとの事で、翌年まだ働いてないのに、奨学金の返済が始まってしまう。


県で借りれないという事になったから、日本学生支援機構で借りる事になった。何とか審査が通り1年分の授業料は借りれる事になったが、収入がないのに、返済していけるんだろうか。我が家の家計もギリギリなのに、毎月2万円近くの返済ができるんだろうか。不安しかない。


でも、ここで助けられたのは次男。大学には授業料免除というありがたいものがある。要件を満たし、ちゃんと授業に出て成績を維持していれば、それを評価してもらえ、授業料が半額または全額免除になる。


長男の場合、単位が足りなくて留年になったから、当然免除なし。その代わり次男が頑張ってくれて、半額免除になったり全額免除になったりした。この時つくづく兄弟がいて良かったと思った。


次男のおかげで、長男は1年留年して大学を無事に卒業し、就職しました。就職に当たってはもう一つ難題がありました。長男は教育学部。教員にならなくても、卒業するためには他の学生と同様、教育実習を受け単位を取らないといけません。教員を目指す学生達は、教職員採用試験を受けて、それに受かれば二次の面接を受けます。つまり就活はなし。しかし長男は教員にならないから、就活しないといけません。エントリーシートを何枚も書いて応募して、一次二次、時には三次と試験があります。教育実習期間は就活ができず、一次も二次も受けられません。休んで就活をすれば単位が取れないので、教育実習が終わらないと就活できないのです。


早い人は春か夏には内定をもらうのですが、長男は秋に教育実習が終わって、冬にやっと就活開始です。教育実習の前にも少し就活をしてたけど内定はまだもらっていない状態でした。結局年を明けて1月も終わりに近づいた頃、ようやく内定をもらいました。


そして3月には無事に大学を卒業し、4月から社会人となりました。3月頭から内定先でアルバイトをしながら仕事を覚え、4月から正式に採用となりやっと1年が来ました。


つづく。

長男の留年

前回の続き。


大学を中退するという長男。

私はどうしても卒業させたかった。

しかし長男は、母子家庭である我が家に、これ以上家計の負担をかけたくない。


どういう風に言ったら続けてくれるだろう。説得して続ける事になっても、現実家計は厳しい。でも、どう考えても中退は避けたいから、何とか説得しなければ。


私は長男に、冷静に説得しようと試みた。本当に中退したいのか。今すぐ働きたいのか。まずは長男の気持ちをさぐった。長男としても、中退したい訳じゃない。でも家計の事を考えるとそれが最善だと思う。次男も大学に入ったばかり。長男として、少しでも早く働いて家計の負担を減らしたい。長男の言う事は最もだった。


でも、私としてはやはり大学を卒業させたい。途中で投げ出したら、この先社会人になっても、途中で投げ出すかもしれない。それに何より大学中退という事は、高校卒業が最終学歴になる。就活をしても、中退の事は必ず聞かれるはず。企業側としても、大学を中退したという事は、仕事も続かないのではと思われても仕方ない。


私は冷静に説得しているつもりだったが、長男と話しているうちに涙が出て来て、今まで話さなかった私の思いもぶちまけてしまった。離婚した事によって、息子達に苦労をかけてきた事。離婚した事に対して、私を責める事もなく、愚痴一つ言わず成長してくれた事。自分のやりたい事を見つけて大学進学を決めてくれて、何より嬉しかった事。その夢は叶わなかったけど、とにかく卒業だけはして欲しいと、初めて私の思いを長男にぶつけました。


長男も一緒に泣き、自分でも悔しい。できる事なら留年してでも卒業したい。今までお母さんが愚痴一つ言わず、一生懸命働いて自分達を育ててくれた事に感謝している。これ以上苦労はかけたくない。でもこれからも迷惑かけると思うけど、自分達も協力するから、お母さんも辛いときは辛いって言って欲しい。少しは自分達にも頼って欲しいと言いました。


今まで、母子家庭で無我夢中でやってきたけど、お互いどこかで自分の思いを胸にしまって、わがままを言わなくなってしまったのかもしれません。


そこで、ようやく長男は留年して、大学はちゃんと卒業すると約束してくれました。


つづく。

長男の挫折

前回のつづき。


長男が学校の先生にはならないと言ったのは、大学4年生の夏でした。


本来なら、夏に教員採用試験が行われ、それを受けるとばっかり思っていた私は、突然の事に驚きました。


明日が教員採用試験という日に、長男が突然帰って来たのです。明日試験じゃないの?何で帰って来たの?と聞く私に長男は、教員採用試験は受けない事にした、というのです。


私「何で?」


長男「教員になるのは辞めた。」


私「え、何で?いつから考えてたの?」


謎がいっぱいの私に、長男は更に驚く事を言ったのです。


長男「大学も辞めようと思ってる。」


私「待って待って、何でそうなるの?今4年生 だよね?あとちょっとじゃん。」


私は更に頭が混乱して、長男に詰め寄りました。そこで発覚したのが、来年の春卒業出来そうにないという事。


そこで、冷静になって一つずつ、じっくり聞く事にしました。


長男の言い分は、まず大学で教員になるつもりで勉強していたが、3年生の頃から何か違うと感じていた。教育実習とかで、教壇に立つと生徒より一段上にいる自分に違和感を覚えた。先生と生徒という立場上、仕方のない事だけど、そこで自分は本当に教壇に立って教えるという事がしたいのか、と疑問に思った。


自分が中学、高校、大学と過去を振り返った時に、自分に真剣に向き合ってなかった事に気が付いた。何となく勉強が嫌いではない、高校受験も大学受験も、さほど苦労はなかった。勉強の中で何が得意かと考えたら数字だった。何となく中学校の数学の先生になりたいと思って、大学に通っていた。


しかし、考えは甘かった。数学の点数が上がらない、こんなに苦労すると思ってなかった。初めて挫折したのです。逃げてると思われても仕方ないけど、このまま教員を目指す気にはなれない、と言うのです。


私は頭から反対しても仕方ないと思い、黙って長男の言い分を聞きました。そして、長男の言葉は続きます。


大学3年の頃から、教員になる事を辞めようと思い始めたら、成績も維持するのが難しく、単位も足りなくなってきた。留年は免れないと感じ始めたが、うちは母子家庭。下にはまだ弟が2人いる。自分が大学行かせてもらうのも、お母さんが相当無理してるのはわかってる。だから、留年はせずに中退すると言うのです。


長男は、子供の頃から反抗期もほとんどなく、3人兄弟の長男として、弟達の面倒もよく見てくれて、私の事も支えてくれた。その長男が初めて挫折して、その思いを私にぶつけてきた。私はしばらく考えて、冷静に長男を説得しました。


つづく。